クレジットカードを作ろうとしたとき、「派遣社員や契約社員でも審査に通るのかな?」と不安になる人は少なくありません。正社員と比べると雇用が安定していないと思われやすいため、審査で不利になるのではと感じるのは自然なことです。特に2025年のいま、非正規雇用で働く人の数は増加しており、カード会社の対応も多様化しているため、現実的にどう扱われているのかを知っておくことはとても大切です。
派遣・契約社員でもクレカ審査に通る可能性は十分ある
結論から言えば、派遣社員や契約社員でもクレジットカードの審査に通ることは十分に可能です。確かに正社員と比べると「収入の安定性」という点で評価が下がりやすいのは事実ですが、それが即「審査落ち」につながるわけではありません。カード会社は職業だけで判断するのではなく、年収、勤続年数、信用情報(クレヒス)、居住形態などの総合的な属性を見ています。実際、派遣社員や契約社員でも流通系や銀行系など幅広いカードで承認されている実例は多くあります。
なぜ派遣・契約社員は正社員より不利になりやすいのか?
派遣社員や契約社員が不利とされる最大の理由は「将来の収入の見通しが立ちにくい」ことです。派遣社員は契約更新が派遣先の状況次第であり、契約社員も雇用期間に期限があるため、長期的な返済能力に疑問を持たれやすいのです。クレジットカード会社としては、安定した返済ができるかどうかを最も重視するため、同じ年収でも正社員のほうが評価されやすい傾向にあります。ただし、不利なのはあくまで「比較した場合」であり、それだけで排除されることはありません。
実際に審査を通過した派遣・契約社員の具体例
例えば、月収20万円台の派遣社員でも、勤続年数が3年以上で過去に延滞のない良好なクレヒスを持っていたことで、楽天カードやイオンカードといった流通系カードに通過したケースがあります。また、契約社員として大手企業に勤務し、家賃を抑えた実家暮らしをしていたことで、固定費が少ないと評価されカード審査に通った人もいます。逆に、収入は十分でも借入件数が多い人や、スマホの分割払いで遅延があった人は否決されることがあるため、雇用形態よりも信用情報の状態が大きなポイントになるのです。
「派遣・契約社員は審査に通りにくい」という声への反論
ネット上では「派遣や契約社員はクレカ審査に通らない」といった意見を目にすることがありますが、これは誤解を含んでいます。確かにゴールドカードやプラチナカードなど、ステータス性の高いカードは非正規雇用だとハードルが高くなるのは事実です。しかし、一般的な流通系カードや銀行系の一般カードであれば、安定した収入と信用情報があれば問題なく通るケースは多数あります。むしろ「派遣・契約社員だから落ちる」と思い込んで申し込みを避けてしまう方が機会損失になると言えるでしょう。
まとめ:派遣・契約社員でも工夫次第でクレカ審査は通過できる
派遣社員や契約社員は正社員に比べるとやや不利になる傾向はありますが、それだけで審査に落ちるわけではありません。審査は職業だけでなく、勤続年数や信用情報、居住形態、借入状況などを総合的に判断されます。過去に延滞がなく、安定した収入を維持していることを示せれば、十分にカードを作ることは可能です。大切なのは「勤務形態に不安があるなら、他の属性で補強する」という考え方です。例えば、長く同じ勤務先で働き続ける、借入を減らしておく、携帯代などをきちんと支払って信用情報を積み上げるなど、工夫できるポイントはたくさんあります。派遣や契約という雇用形態にとらわれず、自分の属性全体を整えていくことが、審査通過への近道です。