クレジットカードの系統って何?

審査

金融会社には系統というものがあります

現在、日本で発行されているクレジットカードは1万種類以上あると言われています。もっとも、この1万種類とは同じクレジットカード会社でもVISAやMaster、JCBなどのブランド別や各企業との提携カードなど、色々なカードが発行されていますので、何も金融会社が1万社以上あるという訳ではありません。

そして、1万種類以上もあれば審査基準も千差万別になりますし、またこのカードはポイントがつき易い、いや全くポイントは付かないけど付随のサービスが充実しているなど、何かと比較の対象にはなり易いかと思います。

ただ、何かと比較の対象になり易いとはいえ、何せ1万種類以上のクレジットカードですので、何か分かり易く分類する方法があれば良さそうな感じがします。

しかし、1万種類以上もあるクレジットカードですが、実はクレジットカードを発行している金融会社には系統というものがあり、その系統別に色々な特徴があるのです。そこで、今回の記事では、クレジットカード審査における系統別の特徴について解説します。

クレジットカード別の主な系統はこちら

現在、日本におけるクレジットカード別の主な系統には、消費者金融系・流通系・石油系・信販系・銀行系などがありますので、ここではそれぞれの系統について解説します。

●消費者金融系

ご存知、お金に困っている方の強い味方の消費者金融ですが、ご利用は計画的にお願いします。っと、その事はクレジットカードとは関係ありませんが、昔は多くの消費者金融系がカードを発行していました。

ただ、利益が出なかったのか?本業が忙しくなったのか?はたまた総量規制の影響によるものなのか?は定かではありませんが、現在消費者金融系でクレジットカードを発行しているのは、はじめてのアコム、そうアコム(アコムACマスターカード)のみとなっています。

そして、このアコムACマスターカードの特徴としては、他のクレジットカードと比べ審査スピードが早い点や支払い方法がリボルビング専用となっている点になります。

●流通系

この流通系とは、その名の通りいろいろな商品が流通している会社が発行しているクレジットカードになります。いろいろな商品が流通=大手スーパーやコンビニエンスストア、家電量販店などがそれに当たります。

大手スーパーと言えばイオンカードが有名ですし、コンビニエンスストアと言えばセブンカードやローソンカード(セゾンと提携)などが有名になります。

そして、流通系クレジットカードの特徴ですが、銀行系や信販系と同様に、クレジットカードの利用代金に応じたポイント制度や国内および海外旅行で事故に遭った際の傷害保険などがあります。

さらに、流通系金融会社では自社への囲い込みという意味合いでカードを発行している場合が多々ありますので、自社店舗での利用でポイント〇倍などという特典があるのも特徴として挙げられます。

●石油系

この石油系とは、主にガソリンスタンドを運営している会社が発行しているクレジットカードになります。ガソリンスタンドを運営していると言えば、ENEOS(ENEOSカード)や出光(出光カード)などが有名です。

そして、これら石油系のクレジットカードの特徴と言えば、先程説明した流通系クレジットカードと同様に、カード利用代金に応じたポイントと自社スタンドでガソリンを購入した場合の割引などがあります。

●信販系

クレジットカードにおいて、この信販系は昔から馴染みのある系統になります。そして、信販系と言えばオリコやセゾン、ジャックスなど、昔から馴染みのある信販会社の系統です。

それで、信販系のクレジットカードの特徴ですが、先程説明した流通系や石油系と同様に、カード利用代金に応じたポイントや国内および海外旅行で事故に遭った際の傷害保険などが付随しています。(一部のクレジットカード)

●銀行系

この銀行系も、昔から馴染みの深いクレジットカードになります。そして、銀行系という名前からも分かるように、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行などの大手銀行や北陸銀行や近畿大阪銀行など、全国の銀行はもちろんその系列金融会社も含まれます。

そして、この銀行系のクレジットカードですが、先程説明した信販系と同様に、カード利用代金に応じたポイントや国内および海外旅行で事故に遭った際の傷害保険、さらには自社銀行ATMの利用手数料が無料などの特徴があります。

特に、大手銀行が発行しているカードにはサポート体制がしっかりとしていますので、万が一の時にも安心です。

●独立系

この独立系とは、その名の通り銀行系、信販系、流通系、独立系のどれにも属さない系統(金融会社)になります。主にリクルートやSBI、NTTなんかがクレジットカードを発行しています。

そして、この独立系ですが、ポイントプログラムはもちろん、自社での利用実績に応じてクレジットカード審査が有利になる場合があるのが特徴です。例えば、NTTでは自社電話料金の支払い状況、SBIでは自社系列の住信SBIネット銀行やSBI証券の利用状況などです。

いかがでしたか?クレジットカードを作る上で、自分の目的に合ったカードを選択するためにもこれらの系統を覚えておくと後々便利になります。また、各系統によって求めている顧客層が異なっているため、自分がどの系統に合っているのか?も抑える事が可能です。