過去に重大な金融事故を起こした場合には、その情報が個人信用情報機関の信用情報に5年～10年間程度登録されてしまうため、クレジットカード審査に通過することはかなり難しい、というかほぼ不可能だと思います。
この信用情報に金融事故情報が登録されていると、審査の際に各クレジットカード会社が信用情報を照会＝事故情報が判明するため審査に落ちる可能性が極めて高くなります。
重大な金融事故を起こしてしまった以上、その責任というか償いというか、ある程度の冷却期間が必要になるのは仕方のないことだと思いますが、5年～10年間もクレジットカードが使えないとなると、現在のカード社会においては不便を感じるかも知れません。
そこで、現在クレジットカードが作れない方人向けに、VISAデビットカードという銀行預金口座の範囲内でのみ利用可能なカードがありますので、クレジットカードの代用として利用するのもありかと思います。ただ、最近になって、今まではVISAブランドのみ発行されていたデビットカードにJCBブランドが加わりました。
JCBデビットカードとは？
このJCBデビットカードですが、VISAデビットカードのように銀行口座残高の範囲内で利用可能な即決済型カードになります。即時決済なので、JCBデビットカードで決済＝銀行口座から引き落としされる仕組みになっています。
そして、JCBというブランドが付いていることからも分かるように、日本はもとより世界各国のJCB加盟店での利用が可能となっています。（一部加盟店不可の場合あり）
JCBはクレジットカードの国際ブランドとしては唯一日本発祥のブランドとなっており、日本や東（東南）アジアに加盟店が多く存在していますので、日本や東（東南）アジアを活動の拠点にされている方は、JCBデビットカードが役に立つと思われます。
代表的なJCBデビットカード
まだ市場に出てきてからの期間が短いためか、現在日本で発行されているJCBデビットカードの種類はかなり限定されています。ただ、JCBブランドが好きという人にとっては1枚は持っていたいカードですよね？そこで、ここでは現在日本国内で発行されている代表的なJCBデビットカードについていくつか解説します。
●楽天銀行デビットJCB
ネット銀行の楽天銀行が発行している年会費永年無料のJCBデビットカード。申込年齢は16歳以上となっており、審査不要で即時発行が魅力です。
また、ポイント還元率は1.0％でクレジットカード並みの還元率を誇っており、海外キャッシングで現地通貨の引き出しが可能となっています。
●イオン銀行CASH＋DEBIT
流通系銀行のイオン銀行が発行している年会費永年無料のJCBデビットカード。
こちらのJCBデビットカードは先程の楽天銀行デビットJCBと比べ申込年齢が異なっており申込年齢は15歳以上（中学生は除く）から可能で原則審査不要です。
イオン銀行普通預金金利が0.12％、ポイント還元率が0.5％～1.0％とクレジットカード並みの還元率となっており、海外キャッシングで現地通貨の引き出しが可能となっています。
●ちばぎんスーパーデビット
地方銀行の千葉銀行が発行しているJCBデビットカード。1年目の年会費は無料で2年目以降も条件を満たせば無料になります。
そして、このJCBデビットカードもイオンJCBデビットと同じく申込年齢は15歳以上（中学生不可）で原則審査不要となっています。
ポイント還元率は0.5％～となっており、また海外キャッシングで現地通貨の引き出しが可能です。
まとめ
いかがでしたか？VISAデビットカードに比べてJCBデビットカードは誕生してからまだ日が浅いため、その数は少なくなっていますが、15、16歳以上からの申込が可能で原則審査不要となっていますので、その機能はVISAデビットカードと一緒になります。
後は、ブランドの好みの問題でVISAにするのかJCBにするのか？はたまたその両方にするのかはあなたの自由ですね。利用限度額も預金口座の残高の範囲内なので使い過ぎるという事もないと思います。
もっとも、日本はもとより世界各国における加盟店舗数では、JCBブランドよりもVISAブランドの方がその数では圧倒していますので、加盟店舗数で見ればVISAデビットの方が上回っています。ただ、日本国内に限って言えば国際ブランド発祥の地ということもあり、日本での利便性はVISAと比べてもそれほど劣るという事は無いと思います。
ちなみに、現在個人信用情報機関の信用情報に金融事故が登録されている人は、通常のクレジットカード審査には通らない可能性が非常に高いため、事故情報が削除される＝喪明けまではこれらデビットカードを利用するというのも良いかと思います。
⇒デビットカードのメリットとデメリット
