近年は携帯電話端末の価格が上昇中です
近年、携帯電話端末の性能アップに伴い携帯電話端末の代金も高騰しているため、私たちが携帯電話を購入する際には携帯電話端末の代金は一括で支払うよりも分割で支払う人が多くなっています。
さらに言うと、今まで携帯電話端末の一括0円販売により携帯電話端末の代金を一括で支払っていた人が、一括0円販売の禁止処置が取られたため携帯電話端末の分割購入がさらに増加してくることはほぼ間違いないと思われます。
ちなみに、この携帯電話端末の分割支払いを行う場合、利用者(あなた)と携帯電話の販売会社(ドコモやau、ソフトバンクなど)との間には割賦契約という売買契約が成立している事になります。
そして、この割賦契約ですが、これは販売者側(ドコモやau、ソフトバンク)と購入者側(あなた)との間で割賦期間(大抵の場合は2年間)を定めてこの期間は毎月支払いを行い、割賦契約が終了すると商品(この場合は携帯電話端末)が購入者(あなた)のものになるという契約になります。
ですので、もしあなたが携帯電話端末を分割支払いで購入した場合には、この割賦契約期間は毎月きちんと支払いを行う必要があるのですが、この支払いを延滞してしまうと今後のクレジットカード審査に少なからず影響を与える可能性がありますので注意が必要です。
各キャリアは個人信用情報機関に加盟しています
この個人信用情報機関とは、クレジットカード会社をはじめとした各金融会社の顧客情報を保管・管理している機関になっており、個人信用情報機関に加盟している金融会社ではクレジットカード審査や各種ローンの申込があった場合、個人信用情報機関へ情報照会の依頼を行い個人信用情報機関がその結果を回答する流れになっています。
そして、この個人信用情報機関ですが以前は加盟していなかった携帯電話会社が近年加盟するようになったのです。もっとも、この加盟への流れとしては、最近の携帯電話端末代金の高騰による分割支払いの導入に合わせ顧客の支払い情報を調査するために加盟したのではないかと思われます。
携帯電話会社としても、分割払い=顧客の支払い状況次第では今後支払いの延滞が発生する可能性があるため、申し込みの段階で顧客の信用情報を確認して何らかのネガティブ情報が登録されていた場合には、審査に通すわけにはいかないためこの流れは仕方ありません。
携帯電話端末の分割払い審査の流れはこれ
私たちが携帯電話端末を分割支払いで購入する場合には、まずは携帯電話端末を販売している各携帯キャリア直営の販売店や大手家電量販店、さらには携帯電話ショップなどに出向いて割賦契約の手続きに入ると思います。
割賦契約を結びますので、割賦契約用の申込書に必要事項を記入して申し込む事になりますが、この割賦契約を結ぶためには所定の審査がありますので、審査の流れについて説明しようと思いましたが、au(KDDI)のサイト内に詳細が書かれていたので下記にそのリンクを貼っておきますね。
※参考資料→個品割賦販売契約(KDDI)
この参考資料を見ていただければ分かりますが、各携帯電話会社から個人信用情報機関へ情報の照会が行われ、情報照会の回答が個人信用情報機関から各携帯電話会社へ送られている事が分かりますよね?
携帯電話端末を購入したい人からの割賦契約の申込があると、各携帯電話会社の社員またはショップ店員の人がこうした割賦契約のための審査に掛けているため、携帯電話販売店で携帯電話端末の申込を行ってから実際に携帯電話端末を受け取るまでに時間が掛かっているんですね。(およそ30分程度)
個人信用情報機関へ加盟している=信用情報の登録が可能
先程、NTTドコモをはじめとした大手携帯電話会社は個人信用情報機関へ加盟していると説明しました。個人信用情報機関へ加盟しているという事は、顧客の支払い状況を個人信用情報機関の信用情報に登録する事が可能になっています。
顧客の支払い状況を信用情報に登録する事が可能という事は、万が一顧客が携帯電話端末の支払いを延滞した場合にはこの延滞情報が信用情報に登録されますので、携帯電話端末の分割支払いは毎月延滞せずに支払う必要があります。信用情報に延滞情報が登録されてしまうと、今後のクレジットカード審査にも悪影響を及ぼす可能性が高くなるため注意が必要です。
良好な支払い情報が登録されると審査では有利になる可能性あり
先程、携帯電話本体の分割払いを延滞してしまうと、このネガティブ情報が個人信用情報機関の信用情報に登録されると解説しました。という事は、逆に延滞なく毎月きちんと支払っていれば信用情報に良好な支払い情報(クレヒス)が登録される事になります。
そして、信用情報に良好なクレヒスが登録されていると、クレジットカード審査では有利になる可能性があるのです。そのため、いくら携帯電話本体の分割払いだとしても毎月延滞なくしっかりと支払う必要があります。
携帯電話のクレヒスには効果が無い場合も
審査の際に信用情報に登録されているクレヒスを調べる場合、どこの金融会社がクレヒスを登録しているかが分かります。大手銀行系から流通系、消費者金融系まで、クレヒスを登録した金融会社名が出てきますのでこれは当たり前になります。
そして、この時クレヒスを登録した会社が携帯電話系だった場合、そのクレヒス自体を有効としないクレジットカード会社があるのです。今や携帯電話は日常生活にとって必要不可欠になりますので、この支払いによって付いたクレヒスにはあまり意味を持たないと考えているのかも知れません。
すると、自分は携帯電話本体の分割でクレヒスを積み重ねたから大丈夫と考えていても、実際には審査に通らない結果になる事もあるので注意が必要です。
もっとも、ステータスの高いカード会社以外では携帯電話本体の分割支払いをクレヒスとして認めているカード会社も多数ありますので、携帯電話本体の分割支払いはクレヒスの修行という意味では十分役に立ちます。